埼玉県内の空き家バンク

埼玉県内の空き家バンクについて

空き家バンクとは、主に自治体が、空き家を紹介する制度です。

自治体のホームページに所有者から空き家の情報を登録してもらい、購入希望者から問い合わせがあったら所有者(または、その仲介業者)に紹介するのが一般的なスタイルの様です。

東松山市空家等対策協議会委員として活動していくことになったので、参考にするため、埼玉県内で空き家バンクを設置している自治体のホームページを見てみました。

感想としては、熱意をもって空き家バンクの制度を進めていこうとする自治体と、ホームページ1ページで空き家バンクの制度を説明している程度の自治体に二分されていると感じました。

熱意をもってやっている自治体は、自分の所に移住する人を何とか増やしていきたいという想いがホームページからも感じられます。

その様な自治体は空き家情報の登録と成約数が多くなっております。

逆に、やっつけ仕事の自治体では、登録されている空き家情報も1~2件と少なくなっております。
(後で紹介しますので、ご覧いただければ、成果が上がらないのも納得頂けるのではないでしょうか。)

それでは、個々の自治体の空き家バンクを紹介し、その特徴を述べていきたいと思います。

なお、以下は、平成28年11月現在の内容についての感想です。


秩父の空き家バンク

ちちぶ空き家バンク

秩父市、横瀬町、皆野町、長瀞町、小鹿野町が参加する空き家バンクです。

移住者を増やしたいという想いがホームページからも感じられ物件の登録数も多いです。

埼玉県宅地建物取引業協会秩父支部と地域活性化を目的とした団体と協力体制を整えています。

単に物件の紹介・斡旋のみではなく、移住を希望される方に対して、生活、医療・介護、教育、地域習慣等の情報提供やサポートする体制があります。

この点が物件情報だけホームページに掲載しておけば良いと考える自治体との大きな差だと思われます。

移住をしようと考える方は、その地域で暮らしていけるのか大なり小なり不安があると思われます。

ちちぶ空き家バンクからのホームページからは、その不安を解消しようという想いが感じられ、移住希望者にもそれは伝わると思います。

移住者の声もホームページに掲載されており、実際に空き家バンクを利用した経験者の感想を聞けるのは、移住希望者に安心感をもたらすのではないでしょうか。

以上のような試みは参考にすべきであると思います。


その他の特徴として、会員登録をすることによって、ホームページからのお問い合わせや物件の内覧が可能となる仕組みの様です。

また、物件見学ツアーや東京で田舎暮らしセミナーなどを開催しているようで、移住者を増やすために本格的に取り組んでいることがうかがわれます。

ホームページで秩父の魅力をアピールしており、アクセス、自然、祭り、食、豆知識、インフラなどの情報が掲載してあります。


以上のとおり、ちちぶ空き家バンクは、空き家バンク制度を模索する自治体にとって参考にすべき事例の一つと言えます。


ときがわ町空き家バンク

ときがわ町空き家バンク

物件の登録数・成約数がともに多いです。

一部の空き家バンクにみられる購入・賃借希望者の情報を掲載しているのが特徴です。

購入・賃借希望者の情報が100件ほど載っております。

希望金額、間取り、坪数、学校からの距離、ペット・ピアノの可否などについての希望が掲載されています。

畑も借りたいという人もいるようです。農作業をやりたいから田舎に引っ越したいという人も一定数いるのでしょう。

購入・賃借希望者の情報を掲載するのは、物件のマッチングをする上で有効な手段となりえると思われます。

大いに見習うべき点です。


その他、ときがわ町では基本的に子育て世代を優先しているようです。

町外からの移住者が利用する空き家に修理が必要な場合、子育て世帯等に限り、リフォームの助成が受けられるそうです。

空き家バンクの利用を活性化させるためには、助成金の活用も考えるべきだということで、ときがわ町の例は参考になるのではないでしょうか。


越生町空き家バンク

越生町空き家バンク

越生町の空き家バンクも大いに参考にすべきです。

物件の情報には、学校、駅、バス停、コンビニ、スーパー、医療機関までの所要時間を掲載してあります。

この様な生活・インフラ情報は移住希望者が知りたい所でしょう。

また、物件情報に仲介業者の表示がされている点が、他の空き家バンクのホームページには見られない所です。


購入希望者が利用登録をすると、メールで物件の新着情報が届くようです。

メールで定期的に連絡を入れることによって、越生町に対する親近感がわく効果もあるでしょう。

物件情報の他に、地域のイベントの告知などを送るのも良いと思われます。


越生町も、中学生以下の子供がいる世帯、45歳以下の夫婦を優遇しているようです。

助成金としては、売買が成立すると売主に5万円支給されるようです。

また、買主側には、空き家バンクを利用して購入するとリフォーム補助30万円もあるようです。

その他、ホームページで越生町の特色を掲載し、アピールしています。

出産祝い金、子供医療費支給、子育て支援センターの情報もホームページに掲載し、子育て世代の興味を引くようにしてあります。


飯能市空家バンク

飯能市空き家バンク

飯能市の空き家バンクの大きな特徴は、空き家問題・空き家バンクを説明する動画が掲載してある点です。

スマートフォン・タブレット端末の普及、通信回線の高速化によって、動画を観る人が増えました。

空き家問題・空き家バンクのPRについても文字だけで説明するよりも、動画で視聴した方が市民の理解が高まるかもしれません。

京都市などは、空き家問題をPRするために色々な集まりに司法書士や市職員を派遣して講座を開いているそうですが、この様な講座も動画にしてインターネット上にアップしておけば、より多くの市民に観てもらえる可能性があります。

動画も空き家問題を市民に考えてもらう上で、大いに活用すべきではないかと思います。


なお、飯能市の上記動画の中で、空き家バンクの登録申請数は30件であるとの話が出てきます。

平成28年3月から空き家バンクの運用が始まったことを考えると、わずか数か月で大きな成果があったと言えるのではないでしょうか。

ただ、ホームページを見ると物件の登録が数件となってます。

成約してある程度経ったものは削除しているのでしょうか。せっかくなので、成約件数だけでも掲載しておいた方が良いのではないかとも思います。


飯能市も、ときがわ町と同様に購入・賃借希望者の情報が掲載されています。

古民家、山間部、畑付きなどを希望する人が見受けられます。


飯能市への定住促進協定を、飯能信用金庫及び埼玉りそな銀行と結んでおり、住宅ローン金利優遇があるとの記載があります。


また、ホームページの記載を見ると、物件の購入者側には仲介手数料がかからないようです。


越谷市住まい・まちづくり協議会

越谷市住まい・まちづくり協議会

空き家相談会を毎月開催しているようです。

空き家の公共利用を模索しているようです。

空き家バンクの物件情報は数件のみです。


みやしろで暮らそっ

みやしろで暮らそっ

宮代町の定住促進サイト。

空き家バンクというより、宮代町への移住を促す住宅情報サイトです。

不動産屋が取り扱っている物件を検索できます。

そのほか、遊ぶ情報、お店情報、子育て情報、福祉情報、町の情報、住む情報などが掲載されています。

移住者に2万円の金券をプレゼントをしているそうです。

移住者のインタビューが掲載されています。

宮代町の公共施設の見学ツアーを開催しているようです。


その他

上記以外の埼玉県内の空き家バンクです。

自治体のホームページ1ページのみで、空き家バンクの解説をしているところが多いです。

物件の登録数も1~2件と少ないです。

空き家対策をしろと言われたので取り合えず作りました的な感じです。

成果が上がらないのも止むを得ないでしょう。

深谷市空き家バンク

坂戸市空き家バンク

鶴ヶ島市空き家バンク

羽生市空き家バンク

川島町空き家バンク

小川町空き家バンク

東秩父村空き家バンク


効果のある空き家バンクを作るには

空き家対策に効果のある空き家バンクの制度を作るには、埼玉県内の例を見る限り次の要素に気を付けるべきだと思います。

  • 生活・インフラ情報も掲載する
  • 移住者の声を掲載する
  • 地域の魅力をPR
  • 購入希望者の情報を掲載する
  • リフォーム助成金や売主側に助成金を出す
  • 登録してもらいメールで物件情報を定期的に送信する
  • 子育てに関する施策をPR
  • 空き家問題についての動画を作成する
  • 住宅ローンの金利優遇協定を銀行と結ぶ

現時点で、ホームページがスマートフォンで見たときはスマートフォン用の画面になるレスポンシブデザインを採用している自治体はほとんどないようです。

ただ、スマートフォンの普及率を考えるとレスポンシブデザインを採用すべきではないでしょうか。


以上、埼玉県内の空き家バンクを見てきましたが、移住者に来てもらいたいと思っている自治体は、移住者の目線に立った情報をホームページに掲載しています。

これから空き家バンクを作る自治体においては、参考にしてもらいたいと思います。


空き家問題に関する書籍

自治体向けの空き家問題に関する書籍


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